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レポート


"2000年代"リスト

07.03.31 《 80's FACTORY NIGHT25 》 2007.05.07





2007年3月31日に開催された<80's FACTORY NIGHT25>! 当日、来場された一人一人に其々の感動を残した巣晴らしイベントの、3/350の感想をここに公開。(藤原BERO)

|  寺本祐司  |  MissY  |  藤原BERO)|
ファンタジー・ファクトリーでヤッちまいな。---------寺本祐司


 オープニング

 どのように始まるのか。なにがおこるのか。福岡CBに集まった観客はちょっと戸惑い気味。まわりを見まわすと、同世代の、ともにGood Old R&Rを経験した仲間がいる。みんなキョロキョロしている。
 「なんか、見たことあるな〜あの女性」
 「どっかで見たぞ、あいつ」
 という感じ。そしてときたま
 「Aちゃんやない」「え、あんたBちゃん」ワーイ、ワーイ、みたいに再会をよろこびあう人たちもいた。

 以下、ライブの様子をレビューします。曲名やパーソネルは列挙しません。今回はライブを楽しむため、録画、録音、写真撮影など一切していません。禁止なんですが。メモもとってないので苦戦しながら思い出して書きます。バンドやメンバーや楽曲に対して公平じゃないけどお許しを。


 岡部鉄心BAND

 やおら、岡部鉄心BAND登場。会場は静まりかえり、息をのむ。そこで岡部
 「みんな、腹かいとらん?」
 の一言で会場の緊張はほぐれる。味のあるシーンだ。
 「腹はかいとらん。頭ばかきよったい」
 と会場から。

 いぶし銀のブルースを熱演してくれた。おっしょいと言えば、東区香椎のミツバスタジオ=サウンドMがホームグラウンドだ。ファンク、ファンクでEWFのような感じだった。
 今回はディープな曲も演ってくれた。70年代初期のフォーク歌手はこんな感じの、センセーショナルな=扇情的な=ちょっとエッチな曲をやってたなぁ。山平和彦とかなぎらけんいちとか。

    博多が好きー、みんなきんしゃーい

 とは歌ってくれなかった。でも、ファーストアクトをビシッときめてくれた。

 THE MARQUEES

 オリジナルのロックだけど、福岡ではスタンダード化した曲ばかり。

  飛ばせハイウェイ
  Hey boy

 ものすごいドライブ感。マイクを向ける前から会場のみんな歌ってるし。すごいな。このノリ。ファクトリー、多夢、箱崎祭ライブもこんな感じだった。
 会場全体がノリノリで、足とか踏まれそう。でも白いブーツをはいた女子がいる。いかしたスエードの靴をはいた男子もいる。潔い。踏まれても汚れてもかまわないんだな。心意気に感激。
 見まわすと、みんなキメてる。レザージャケットもいるし、ショッキングピンクなヘアーの人もいる。マーキーズのビートに揺れながら、80年代にもどった感じ。

 グラス

 ニャンニャン健在。曲づくり、メロディライン、発声法に個性がある。アルバム、ジャンピングジャムに収録されたCentury boyは、デジタル技術を駆使していた。それから当時は女性コーラスも二人いて華やかだった。今回はもろ楽曲勝負か。
 「あまり知られてない曲」
 と紹介しても、実はメジャーからリリースされた一番有名な曲じゃない。なんと奥ゆかしい。
 中野茂樹がハープを演奏。酸欠になるくらい吸って吸って吸って吸って吸いまくっていた。妹尾隆一郎とかポール・バターフィールドとかブルースハープの名手を思い出した。

   山善、ニャンニャン深川、ゴジラ大場がFM福岡を電波ジャック状態にしたのを覚えている。80年代中ごろ、ポストめんたいがもっともっとがんばるよう気合を入れにきたのだ。
 「目をさませ〜」
 「ぞーたん、じゃないじぇ」
 「たいがいしとけ」
 FM福岡で絶叫していた。

   頭脳警察はファーストアルバム発禁。セカンドアルバム発売後即発禁。ようやくサードアルバムが普通に店頭にならんだ。70年代初頭。そのサードの一曲目「ふざけるんじゃねえよ」に以下の歌詞あり。

  まわりを気にして生きるよりはひとりで
勝手気ままにグラスでもキめてる方がいいのさ

 はは〜ん。これは石原裕次郎のようにブランデーグラス(brandy glass)片手にカッコつけることだなと思っていた。しかしスペルが違っていた。多分こっちのグラス。

 石橋三喜彦

 1曲目はFeeling alrightで、トラフィックなんだけど、グランドファンクでも人気の曲。でもじつは、デイブ・メイソンかな。それで、ラストは、All along the watch towerでボブ・ディランなんだけど、ジミヘンでも人気の曲。でもじつは、デイブ・メイソンも演ってる。ハードな演奏だけど、余裕たっぷりなので、コンセプトはデイブ・メイソンだろうと下衆の勘繰りをしてしまった。
 心優しい人柄が随所にうかがえる。だって「博多のジェリー・ガルシアです」と紹介されて自虐的に「博多の勝新太郎です」といって登場するのだから。

 80年代の石橋はポップ路線もちょっと頭に入れていた。「シスタージェイン」はメロディがとってもポップ。聞きやすい曲を演っていた。
 その頃、ハカパラはCBSソニーオーディションを受けた。演奏後、審査委員からの質問タイム。石橋はとてもシャイで、礼儀正しい受け答えだった。
 「ZZトップとか好きです」
 とはにかみながら爽やかに答えていたのが懐かしい。
 オーディション会場のビブレホールを出ると、エントランスまん前の椅子に佐谷光敏が坐っていた。まわりにきれいな女子が何人かいた。
 ああっ、と思ったけど。話しかけることできず。多分、博多の仲間のオーディションだから気になって駆けつけたのだろう。キッズ(The Kids)もオーディション受けてました。

 その後の石橋はみなさんご存知のとおり、他のミュージシャンを育成したり後輩を育てるのに力を入れている。
 80年代だけど、山善のシングル「キャディラック」での石橋の演奏は、ギターとアンプとの関係や演奏と録音技術の関係がマスターピースで実にすばらしい。いつもいつも思い返して噛みしめている。気になるのはそのシングルのジャケット写真だ。オリジナル版では山善のブーツのソールにガムテープのようなものが貼ってあった。ブーツの底はつるつるの皮張りだから、ガムテを貼るのがロックンローラーの常識か、と解釈している。再発のCDに使用された同写真ではブーツ裏がトリミングされていた。
 石橋よりちょっと若い世代の小峰勇治だが、彼はモダンドールズに入る前に、石橋組にワラジを脱いでいたことがある。すいごいテクニシャンですごく音にうるさい石橋に見込まれていたのだから、小峰も当時は若手ながら相当な腕前だったのだろうと推察している。

 CBのステージ、花田のギター赤いギブソン335、ボディの輝きがシブく名のあるオールドモデルと見た。ギターを弾いている観がなく、魔法で音を出しているようなフィンガーリングだった。

 森山達也

 メンバーがハンパなく反則ですごい。ロックンロールのスタンダードで会場はもう超臨界点。ササキモトアキは美しいロングへアーと裸体を惜しげもなく披露。30〜35年前のイギー・ポップってこんな感じだったんだろうな。

 ステージ後に、ファンとして勇気を出して北里晃一に話しかけてみた。
 「『ヘイヘイヘイ』に出たとき、一人だけ浜ちゃんと松っちゃんからいじられてましたね」
 というと、ハハハハハと笑ってくれました。


 MC深町健二郎

 アカぬけしてた。かっこいい。完全に会場を飲んでいたというか把握していた。会場が和みながら一体化したのは彼のトークのおかげかと思った。

 伊藤エミ店長

 カウンターでゆっくり赤ワインを楽しんでおられた。
 「映画ロッカーズでは小泉今日子が演ってましたよね」
 というと。ニッコリ笑顔。

 松本康店長

 「映画ロッカーズで、ラーメン店のシーンありましたね」
 と声をかけると。やさしい笑顔。

 帆足社長

 なんかお忙しそうでした。

 おわりに

 予想をはるかに超えたイベントでした。このイベントこれで終わりじゃなくてto be continuedという話も耳に入ったが、今回のイベントを噛みしめて消化するのにもう少し時間がかかりそうだ。
スタッフ、ミュージシャン、関係者ご一同、観客の皆様の益々のご活躍とご多幸をお祈りします。


(了)


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