好評発売中の新作「GIFT」を山善自ら紹介してもらうべく、自宅に乗り込んだ! たまたま居合わせたベースの正木さんといっしょに、熱く語ってくれたエピソードは笑いの連続! 「GIFT」を二倍楽しめる秘話満載のインタビューとなった!(藤原BERO)
山部善次郎(以下、山善): 通常、CD発売と記念ライブを同じくらいの時期にするやろ。でも今回、俺達はCD発売から3ヶ月後にライブをしたとばってん、それが良かったと思うね。お客さんがすでに曲を知っとうけん「ライブやったら、こげんなるったい」って、二重の楽しみを感じてもらえたと思うけんね。
山善: バッチリ! 大手の流通に流してもらったから反響が凄いよね。名古屋、愛媛、三重県、鹿児島、熊本・・。全国からあるね。 ボーダーラインも、ジュークレコードもタワーレコードも応援してくれとぉけんね。今まではインターネットでしか手に入らんけんコアなファンしか手に入れることができんかったけど、今回はショップで、しかもルースターズとかモッズとかサンハウスとかと一緒の棚に置いてくれとぉけんさ、山善の名前は聞いたことあるっちゃけど音は聞いたことないって人に買ってもらうキッカケになったけんね。それは、ものすご良かったね。
山善: 池畑のコメントが一番面白かったね。柴山さんも褒め殺しって言うくらい褒めてくれとったし(笑)、森山も温かいコメントやったし。 花田がねぇ(笑)、もう。「山善からぁ〜。CDが届いた〜。聴いた。久しぶりだったぁ〜。」げな。花田らしいね(笑)。
山善: アンジーの水戸華之介も、書いてくれて嬉しかったよ。
山善: あーたも来てくれた昨年の7回目の個展で、どっちも飾っとったとばってん、その後にそこ(自宅)に飾っとったわけよ。で、11月に今回のCDのプロデューサーをやってくれとぉ原島が家に来たときに見て、一声で「それっ」って。
山善: 見てん。腹かいとろうが。バリ、バリ、バリーって。カミナリ天国やもん。
山善: いろいろ・・・。ほら。
山善: そう、そう。クゥ〜となるのをね(笑)。 今回は2つのバンドで録音したけんね。いろいろ大変なんよ。
山善: そもそも前回の《STAND UP》で後藤が参加するっていう企画があったっちゃけど、流れたわけよ。だけん、今回は絶対その案を実現したかったし、行徳も山善バンドにかえってきたけんね。
山善: 基本的に熊谷、行徳、石井、正木、坂田さん、山善の6人体制。
山善: ほんとの山善バンド。
山善: 松永は10年前はアコースティックスをやりよって、俺と同じレーベル仲間(※くすミュージックのレコード会社)で名前は知っとったけど、お互いツッパルよね。やっぱね。
山善: そうよ。お互い、じぇ〜ったい負けんじぇって。その後、松永もアコースティックスを解散して、いろいろあって「ハート・ストリングス・スタジオ」を創めて、・・そんなときにめぐり合わせっていうかね。それと、後藤と松永が音楽の嗜好が同じで師弟関係やし。
山善: もちろん後藤よ。
山善: 素晴らしかったよ。松永はオールラウンドで素晴らしいけど、後藤は博多ビートの最後の生き残りやろ。リ、リ、、リ、リビング・レジェンドやろ。
山善、正木: (爆笑)。
山善: それは、ものすご多いと思うよ、シナロケの掲示板にも書いとんしゃったとよ。「後藤さんって、凄い」って。
山善: 最初、熊谷純。長年、山善バンドを支えてきた、ジャズとハード・ロック好きな男。
山善: ・・・・。そうねぇ、キースのような奴やね。
正木: (笑) 山善: ストーンズ好きやけん、こだわるねぇ(笑)。
山善: ジャンルで言うと熊谷はハードロックっぽい曲やらジャズっぽい曲、・・、Cマイナー系の曲は熊谷の独断上なんやけど、カントリー・フレーバーな曲やストーンズのようなルーズなカッティングとかは行徳がもってくね。行徳はカントリー好きやん。
山善:今まで、キーボードの石井とギターの熊谷で支えとったサウンドを行徳が入ることによって、底辺をガチっと押さえられてお互いが引き立ったね。二人のコンビネーションによってお互いが光るというかね。
山善: 正木。影のバンマス。
山善: ライブでは坂田さんが一番信頼しとぉって言うかね。どういうことが起こってもビクともせんベースって、なかなかおらんよ。ベースらしいベースやね。
山善: パンク(笑)。正木は、ダムドやら聴きよぉとよ。
正木: なんでも好きよ(笑)。
正木: いや、いや、いや(笑)。家では何でも聴くよ。 正木: <キャデラック>とか<可愛いアノ娘>とか、好きよね。
正木: <キャデラック>とか<可愛いアノ娘>とか、好きよね。
山善: いろんなパターンの曲があるけん、うちのバンドのベースは、たいへんよ。
正木: 弾かされようだけですよ(笑)。 山善: グーと引き締めてくれるのがリズム隊やね。
山善: グーと引き締めてくれるのがリズム隊やね。
山善: それは、わからんばってん、
山善: 正木が他のバンドやらで演奏するやん。そんとき、「正木はコゲン上手いっちゃね」って思うけど。一緒にしよぉときは、あんまり分からんったいね(笑)。 空気のようになってるから。
山善: 2年前に東京ツアーに出る頃に、前のドラムだった川嶋が「シナロケに専念したい」ということになって、その意思を汲み取って新しいドラムを探すことにしたとよ。5人くらい頭に浮かんだけど、やっぱり坂田さんに頼もうって思って電話したったい。
山善: 誰も言い切らんけんさ。俺も喋ったことないもん。
山善: 柴山さんとか鮎川さんとは歳が離れとぉけん兄貴みたいに甘えられるけん話しよったけどさ。奈良さんとか坂田さんは歳が近かろうが。だから当時はツッパルしさ。
山善: で、思い切って電話して鬼平'S バー(※坂田さんのお店)に行ったったい。そしたら、俺を見たらすぐわかったみたいでね。坂田さんから「叩けてやろ、山善」って。 そんときは既にジャケットのポケットには曲を焼いたCD-Rがチャンと入っとって、それを差し出して「スミマセン」って。
山善: 1970年代、サンハウスがパワーハウスっていうライブハウスでしよったとき、一番前で見よったったい。そんとき、バスドラを叩く風圧が目に当たって痛かったとよ。
山善: 昔っから、それぐらい凄かったとよ。そして、シナロケの25周年のリハのとき坂田さんのタイコを後ろにして歌(うと)うたったい。
山善: うん。凄かったったい。小細工抜き。余計なことしない。シンプル。それやね。で、今回、リハーサルして、一発で決まったもんね。 そして東京にツアーに行ったら、客が違う、違う。 プライベーツの延原やら、ミッシェルガンエレファントの千葉、鮎川さん、シーナ、柴山さん、大島、穴井、角田・・。凄いもん。
山善: 坂田さんは、何も言わんよ。俺たちを認めとうかなんか知らんけど、何も言わんよ。「好きなことしやい」って。 ただ、詩については拘るよね。正木もやけど(笑)。リズム隊は詩に拘るわけよ。まず、そこをクリアにせんと先に進められんっていう。
山善: みんな詩に対して厳しいよ。13曲くらい弾き語りがあったけど、7曲くらい没にさせられたもんね。「暗い」って(笑)。
山善: 素晴らしい。ニューオリンズ系のピアノを弾かせたら日本一と思う。 よぉー間違うけどさ(笑)。味がある。
山善: 《デンジャー》のレコーディングのとき石橋(ヒーコン・スタジオ)がつれてきて、初めて会った。その後、後藤がプロデューサーをした《クレージータウン》のレコーディングのときキーボードがいるごとなって、後藤が石井をつれてきたったい。石井って言われたけどピンとこんで「誰かいな」って聞いたら、《デンジャー》のときのキーボードって言われて、「あぁ、あいつなら良いたい」って。それからやね。 石井と俺が気の合うのは、黒人音楽が好きってことでね。そこはウチのバンドはみんな同じで底辺で繋がっとぉけんね。
山善: あいつは元を正せばモッズにおったでしょうが。かわいいし、色男やねと思ってくさ。
山善: そうね。よぉ、坂東(※警固中時代からの友人。元ドリルのメンバー)と角野(※同)についてまわりよったよ。でも、そん頃は、全然興味なかったったい(笑)。その後、アクシデンツに入ったろ。 俺が「ジャンピングジャム」(※1980年から2年おきに1986年まで開催されたイベント)に殴り込みをかけるとき、
山善: わざと「アクシデンツとか最悪のバンドやね」ってFMラジオの深夜番組で言うたら、それを後藤が聞いとって、ベットから転げ落ちたって言いよったもんね(笑)。それから、あんまり口きく機会がなかったね。あぁ、嫌われとっちゃろうねって思うとったけど、坂東や角野やらとロフトに出たりしたときは来てくれよったったい。そして、《クレージータウン》を出すにあたって救いの手を差し伸べてくれたとが、当時キャプテンレコードでプロデューサーをしよった後藤やったったい。 会社で「いいバンドがいませんか」ってなったときに「九州に山善って人がいます」って言ってくれてね。後藤風アレンジのきいたアルバムを出すことができたよね。
山善: 一時期、元X JAPANのHIDEのプロデューサーをしよったのを止めて、福岡で弟と店をうやるっていう夢を実現するために音楽を捨てて福岡に帰ってきたとよ。で、古沢(※警固中時代からの友人)の・・・・・・。長いったい、後藤の話は(笑)。 修行のために古沢の店で働きよったときに、また会うてね。面白い奴やねってなって、ウチに遊びに来るようになったったい。そしてジャムったりしよったとよ。そしたら、いいねぇーって思うやない。坂東の次くらいにうまいねぇて思うたりするやん。 そうこうしてたら後藤が「山部さんの曲を打ち込みましょう」って言い出して。それから毎日、うちに来てさ。「山部さんがおらんでもいいから、クリちゃんと二人で作ります」って。何やそれって(笑)。それくらい真面目な男でさ。 それからドンドン仲ようなって、結婚式もイキナリ親族代表で立たされたり(笑)。 で、《STAND UP》のときに声をかけたけど、真面目やろが。店のほうが大事っていうて断られたもんね。
山善: そう、念願かなってね。で、どんどん話がふくらんでさ、松永がBODAIで飲みようときに酔っ払って電話してきて「2枚組にしましょう」とか言い出すしさ。ホワイトアルバムやないっちゃけん。誰が買うとやって(笑)。
山善: さっきも言ったけど昔から知っとぉしさ。松永が東京におったときも会ったりしよったとよ。で、松永が東京での音楽の生活を切り上げて福岡に帰ってきて、深町と二人でアコースティックスっていうバンドを作ってデビューするっていうときも見に行ったりね。 でも、松永って耳がいいしさ。敏感やし、あらゆるジャンルをこなすやろ。それとビートルズ好き。そこらへんで意気投合してね。
山善: いや、ストーンズよりビートルズ。
山善: それは、後藤に参加しやいって言った時点で、「僕、松永も入れてもらわんとやりたくないんです」っていう後藤からの注文で。
山善: 大正解! 豪華になったよね。 ほんと大正解!
山善: 最初に、コノ曲とコノ曲は絶対、後藤と松永にやらせるってのを決めてね。
山善: うちに後藤が遊びに来よった時点で、後藤に合うような曲がわかっとったしね。
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