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インタビュー


"2000年代"リスト


山善が語る、新作《GIFT》! LONG LONG インタビュー!!

2007.04.14


|  ジャケット、メンバー紹介など  |  山善による曲紹介  |  ボーナストラック録音から発売まで  |
好評発売中の新作「GIFT」を山善自ら紹介してもらうべく、自宅に乗り込んだ!
たまたま居合わせたベースの正木さんといっしょに、熱く語ってくれたエピソードは笑いの連続!
「GIFT」を二倍楽しめる秘話満載のインタビューとなった!(藤原BERO)

BERO: 《GIFT》が発売されて4ヶ月くらい過ぎ、発売記念ライブも大盛況でしたね。
山部善次郎(以下、山善) 通常、CD発売と記念ライブを同じくらいの時期にするやろ。でも今回、俺達はCD発売から3ヶ月後にライブをしたとばってん、それが良かったと思うね。お客さんがすでに曲を知っとうけん「ライブやったら、こげんなるったい」って、二重の楽しみを感じてもらえたと思うけんね。
BERO: 手ごたえは?
山善 バッチリ! 大手の流通に流してもらったから反響が凄いよね。名古屋、愛媛、三重県、鹿児島、熊本・・。全国からあるね。
ボーダーラインも、ジュークレコードもタワーレコードも応援してくれとぉけんね。今まではインターネットでしか手に入らんけんコアなファンしか手に入れることができんかったけど、今回はショップで、しかもルースターズとかモッズとかサンハウスとかと一緒の棚に置いてくれとぉけんさ、山善の名前は聞いたことあるっちゃけど音は聞いたことないって人に買ってもらうキッカケになったけんね。それは、ものすご良かったね。
BERO: フライヤーを見ると、音楽仲間からいただいたコメントが掲載されてますが、こちらも絶賛ですよね。
山善 池畑のコメントが一番面白かったね。柴山さんも褒め殺しって言うくらい褒めてくれとったし(笑)、森山も温かいコメントやったし。
花田がねぇ(笑)、もう。「山善からぁ〜。CDが届いた〜。聴いた。久しぶりだったぁ〜。」げな。花田らしいね(笑)。
BERO: (爆笑)
山善 アンジーの水戸華之介も、書いてくれて嬉しかったよ。
BERO: ジャケットは今回も、表裏とも山善作のイラストですね。
山善 あーたも来てくれた昨年の7回目の個展で、どっちも飾っとったとばってん、その後にそこ(自宅)に飾っとったわけよ。で、11月に今回のCDのプロデューサーをやってくれとぉ原島が家に来たときに見て、一声で「それっ」って。
BERO: 個展会場に入ったら正面に飾ってましたね。表紙になった自画像は、どんなテーマで描いたんですか?
山善 見てん。腹かいとろうが。バリ、バリ、バリーって。カミナリ天国やもん。
BERO: どうして怒ってるんですか?
山善 いろいろ・・・。ほら。
BERO: あぁ。レコーディング中に描いたんでしたね。昨年のインタビューで言ってましたが、今回はみんなの意見を取り入れてやる中、頭のテッペンまでクゥ〜と血が上るのを抑えてくれるのが絵を描くことだったって。
山善 そう、そう。クゥ〜となるのをね(笑)。
今回は2つのバンドで録音したけんね。いろいろ大変なんよ。
BERO: 2つのバンドになったのは、偶然ですか?
山善 そもそも前回の《STAND UP》で後藤が参加するっていう企画があったっちゃけど、流れたわけよ。だけん、今回は絶対その案を実現したかったし、行徳も山善バンドにかえってきたけんね。
BERO: 2つのバンドができて、今後の山善バンドの展開はどうなるんですか?
山善 基本的に熊谷、行徳、石井、正木、坂田さん、山善の6人体制。
BERO: 先日のライブの一部がスペシャル・バンドで、二部が、
山善 ほんとの山善バンド。
BERO: 一部も二部も素晴らしかったですよね。松永さんと山善が一緒に演るのは初めて見ました。
山善 松永は10年前はアコースティックスをやりよって、俺と同じレーベル仲間(※くすミュージックのレコード会社)で名前は知っとったけど、お互いツッパルよね。やっぱね。
BERO: え〜、そうなんですか。
山善 そうよ。お互い、じぇ〜ったい負けんじぇって。その後、松永もアコースティックスを解散して、いろいろあって「ハート・ストリングス・スタジオ」を創めて、・・そんなときにめぐり合わせっていうかね。それと、後藤と松永が音楽の嗜好が同じで師弟関係やし。
BERO: どっちが師匠ですか?
山善 もちろん後藤よ。
BERO: 後藤さん! 先日のライブは後藤さんも凄かったですよね!
山善 素晴らしかったよ。松永はオールラウンドで素晴らしいけど、後藤は博多ビートの最後の生き残りやろ。リ、リ、、リ、リビング・レジェンドやろ。
BERO: それは、山善のことでしょ。
山善、正木 (爆笑)。
BERO: ビートという言葉だけで片付けられない素晴らしさがありましたね。あのステージを見て、後藤さんの凄さを再認識した人も多かったと思いますよ。
山善 それは、ものすご多いと思うよ、シナロケの掲示板にも書いとんしゃったとよ。「後藤さんって、凄い」って。
BERO: 納得ですね。では、スペシャルメンバーも参加した《GIFT》の話に移りましょうか! まずメンバー紹介をお願いします。
山善 最初、熊谷純。長年、山善バンドを支えてきた、ジャズとハード・ロック好きな男。
BERO: 山善バンドの中では、どんなポジションになりますか?
山善 ・・・・。そうねぇ、キースのような奴やね。
BERO: えっー、そうですかぁ?
正木 (笑)

山善 ストーンズ好きやけん、こだわるねぇ(笑)。
BERO: 山善にとっては、キースのような相手なんですね。では、行徳さんは?
山善 ジャンルで言うと熊谷はハードロックっぽい曲やらジャズっぽい曲、・・、Cマイナー系の曲は熊谷の独断上なんやけど、カントリー・フレーバーな曲やストーンズのようなルーズなカッティングとかは行徳がもってくね。行徳はカントリー好きやん。
BERO: 熊谷さんと行徳さんの絡みっていうのは、山善から聴いてどうですか?
山善今まで、キーボードの石井とギターの熊谷で支えとったサウンドを行徳が入ることによって、底辺をガチっと押さえられてお互いが引き立ったね。二人のコンビネーションによってお互いが光るというかね。
BERO: 次は?
山善 正木。影のバンマス。
BERO: やっぱし(笑)。
山善 ライブでは坂田さんが一番信頼しとぉって言うかね。どういうことが起こってもビクともせんベースって、なかなかおらんよ。ベースらしいベースやね。
BERO: 正木さんは、普段はどんな音楽を聴いてますか?
山善 パンク(笑)。正木は、ダムドやら聴きよぉとよ。
BERO: 正木さん、ほんとですか! 
正木 なんでも好きよ(笑)。
BERO: BODAI(※正木さんのお店)は、パンクミュージックが流れてるとか。
正木 いや、いや、いや(笑)。家では何でも聴くよ。

正木 <キャデラック>とか<可愛いアノ娘>とか、好きよね。

BERO: 嫌いな人はいないでしょー。
山善 いろんなパターンの曲があるけん、うちのバンドのベースは、たいへんよ。
BERO: 正木さんは、どんな曲でも来いって感じですよね。
正木 弾かされようだけですよ(笑)。

山善 グーと引き締めてくれるのがリズム隊やね。

BERO: ステージで、正木さんに支えられてるなぁって感じる瞬間などあるのでは?
山善 それは、わからんばってん、
BERO&正木: (爆笑)
山善 正木が他のバンドやらで演奏するやん。そんとき、「正木はコゲン上手いっちゃね」って思うけど。一緒にしよぉときは、あんまり分からんったいね(笑)。
空気のようになってるから。
BERO: なるほど、最高の褒め言葉ですね。次は、坂田さんについて。加入のいきさつなど教えてください。
山善 2年前に東京ツアーに出る頃に、前のドラムだった川嶋が「シナロケに専念したい」ということになって、その意思を汲み取って新しいドラムを探すことにしたとよ。5人くらい頭に浮かんだけど、やっぱり坂田さんに頼もうって思って電話したったい。
BERO: 山善が?
山善 誰も言い切らんけんさ。俺も喋ったことないもん。
BERO: えー? 山善は昔っからサンハウスとは面識があったじゃないですか。
山善 柴山さんとか鮎川さんとは歳が離れとぉけん兄貴みたいに甘えられるけん話しよったけどさ。奈良さんとか坂田さんは歳が近かろうが。だから当時はツッパルしさ。
BERO: へぇー。子供みたいですね(笑)。
山善 で、思い切って電話して鬼平'S バー(※坂田さんのお店)に行ったったい。そしたら、俺を見たらすぐわかったみたいでね。坂田さんから「叩けてやろ、山善」って。

そんときは既にジャケットのポケットには曲を焼いたCD-Rがチャンと入っとって、それを差し出して「スミマセン」って。
BERO: ドラマみたい! そもそも、坂田さんの印象は?
山善 1970年代、サンハウスがパワーハウスっていうライブハウスでしよったとき、一番前で見よったったい。そんとき、バスドラを叩く風圧が目に当たって痛かったとよ。
BERO: (笑)
山善 昔っから、それぐらい凄かったとよ。そして、シナロケの25周年のリハのとき坂田さんのタイコを後ろにして歌(うと)うたったい。
BERO: 背中が痛かったんでしょ(笑)。
山善 うん。凄かったったい。小細工抜き。余計なことしない。シンプル。それやね。で、今回、リハーサルして、一発で決まったもんね。
そして東京にツアーに行ったら、客が違う、違う。
プライベーツの延原やら、ミッシェルガンエレファントの千葉、鮎川さん、シーナ、柴山さん、大島、穴井、角田・・。凄いもん。
BERO: 山善バンドに入った坂田さんから、何か言われたことなどありますか?
山善 坂田さんは、何も言わんよ。俺たちを認めとうかなんか知らんけど、何も言わんよ。「好きなことしやい」って。
ただ、詩については拘るよね。正木もやけど(笑)。リズム隊は詩に拘るわけよ。まず、そこをクリアにせんと先に進められんっていう。
BERO: :そうやって完成したアルバムなんですね。
山善 みんな詩に対して厳しいよ。13曲くらい弾き語りがあったけど、7曲くらい没にさせられたもんね。「暗い」って(笑)。
BERO: :率直な感想が言い合えるっていいですよね。石井さんはどんな方ですか?
山善 素晴らしい。ニューオリンズ系のピアノを弾かせたら日本一と思う。
よぉー間違うけどさ(笑)。味がある。
BERO: :石井さんと山善の出会いは?
山善 《デンジャー》のレコーディングのとき石橋(ヒーコン・スタジオ)がつれてきて、初めて会った。その後、後藤がプロデューサーをした《クレージータウン》のレコーディングのときキーボードがいるごとなって、後藤が石井をつれてきたったい。石井って言われたけどピンとこんで「誰かいな」って聞いたら、《デンジャー》のときのキーボードって言われて、「あぁ、あいつなら良いたい」って。それからやね。
石井と俺が気の合うのは、黒人音楽が好きってことでね。そこはウチのバンドはみんな同じで底辺で繋がっとぉけんね。
BERO: :次は後藤さん。
山善 あいつは元を正せばモッズにおったでしょうが。かわいいし、色男やねと思ってくさ。
BERO: :STONESでいうと。ミック・テイラーですよね。
山善 そうね。よぉ、坂東(※警固中時代からの友人。元ドリルのメンバー)と角野(※同)についてまわりよったよ。でも、そん頃は、全然興味なかったったい(笑)。その後、アクシデンツに入ったろ。
俺が「ジャンピングジャム」(※1980年から2年おきに1986年まで開催されたイベント)に殴り込みをかけるとき、
BERO: :あぁ、そんなことありましたね(笑)。
山善 わざと「アクシデンツとか最悪のバンドやね」ってFMラジオの深夜番組で言うたら、それを後藤が聞いとって、ベットから転げ落ちたって言いよったもんね(笑)。それから、あんまり口きく機会がなかったね。あぁ、嫌われとっちゃろうねって思うとったけど、坂東や角野やらとロフトに出たりしたときは来てくれよったったい。そして、《クレージータウン》を出すにあたって救いの手を差し伸べてくれたとが、当時キャプテンレコードでプロデューサーをしよった後藤やったったい。
会社で「いいバンドがいませんか」ってなったときに「九州に山善って人がいます」って言ってくれてね。後藤風アレンジのきいたアルバムを出すことができたよね。
BERO: :そのときはプロデューサーとミュージシャンという関係ですが、ミュージシャンとして迎えるという流れになったのは?
山善 一時期、元X JAPANのHIDEのプロデューサーをしよったのを止めて、福岡で弟と店をうやるっていう夢を実現するために音楽を捨てて福岡に帰ってきたとよ。で、古沢(※警固中時代からの友人)の・・・・・・。長いったい、後藤の話は(笑)。
修行のために古沢の店で働きよったときに、また会うてね。面白い奴やねってなって、ウチに遊びに来るようになったったい。そしてジャムったりしよったとよ。そしたら、いいねぇーって思うやない。坂東の次くらいにうまいねぇて思うたりするやん。
そうこうしてたら後藤が「山部さんの曲を打ち込みましょう」って言い出して。それから毎日、うちに来てさ。「山部さんがおらんでもいいから、クリちゃんと二人で作ります」って。何やそれって(笑)。それくらい真面目な男でさ。
それからドンドン仲ようなって、結婚式もイキナリ親族代表で立たされたり(笑)。
で、《STAND UP》のときに声をかけたけど、真面目やろが。店のほうが大事っていうて断られたもんね。
BERO: :念願かなって今回一緒にレコーディングできたんですね。
山善 そう、念願かなってね。で、どんどん話がふくらんでさ、松永がBODAIで飲みようときに酔っ払って電話してきて「2枚組にしましょう」とか言い出すしさ。ホワイトアルバムやないっちゃけん。誰が買うとやって(笑)。
BERO: :今回、松永さんと一緒にやろうってなったのは?
山善 さっきも言ったけど昔から知っとぉしさ。松永が東京におったときも会ったりしよったとよ。で、松永が東京での音楽の生活を切り上げて福岡に帰ってきて、深町と二人でアコースティックスっていうバンドを作ってデビューするっていうときも見に行ったりね。
でも、松永って耳がいいしさ。敏感やし、あらゆるジャンルをこなすやろ。それとビートルズ好き。そこらへんで意気投合してね。
BERO: :ストーンズ好きかなと思ってました。
山善 いや、ストーンズよりビートルズ。
BERO: :で、いっしょにやろうってなったのは?
山善 それは、後藤に参加しやいって言った時点で、「僕、松永も入れてもらわんとやりたくないんです」っていう後藤からの注文で。
BERO: :へぇ。一緒にやって大正解でしたね。
山善 大正解! 豪華になったよね。 ほんと大正解!
BERO: :曲の割り振りは、どうやったんですか?
山善 最初に、コノ曲とコノ曲は絶対、後藤と松永にやらせるってのを決めてね。
BERO: :その曲を選んだ理由は?
山善 うちに後藤が遊びに来よった時点で、後藤に合うような曲がわかっとったしね。
BERO: :なるほど。今回のアルバムは、誰がどの曲をやってるかも楽しみのひとつですからね。では、曲の紹介をおねがいします。
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(photo・design・編集--藤原BERO)


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