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インタビュー


"2000年代"リスト


VELVETZ・松川泰之(moderndoollz)インタビュー

2006.07.31


VELVETZ/松川泰之インタビュー(moderndollz)
現在、東京で活躍する松川泰之(MODERNDOLLZ)に、初めて楽器を手にした頃から現在に至るまでの音楽活動についてうかがった。(藤原BERO)

BERO: 近況を教えてください。
松川: 現時点で、VELVETZにドラムがいないのと、何年もずっとやり続けてきたのもあり、丁度いい機会という事で、しばらく充電中です。
個人的に、有史からロック全盛までを再検証してます。

BERO: 充電中ですか。ずっと走り続けてきたと思うので、いい機会かもしれませんね。
音楽三昧なんでしょ。そうそう、松川君といえば、話題のバンドやお勧めのバンド情報をいち早く入手してみんなに教えていたという記憶があるんですよね。最近、お勧めのバンドなどあります?
松川: 最近でいい物は皆無ですね。しかし、ここに来て今まで世には決して出なかったような昔の映像で信じられないような物が続々と入手出来るようになり、そちらに走ってます。
永ちゃんジョニーのキャロルのドキュメントを見た時は生きてて良かった〜と思いました。 ちょっと前はビーチボーイズ、60’Sガール・サーフ・ガレージ物、最近はフランキーライモン、ジョニーバーネット、ハウスロッカッツ等がヘビーローテーションですね。映像で。
BERO: ところで、そもそもギターを弾こうと思ったきっかけを教えてください?
松川: う〜ん、何か自分の得意な物を探してて、ロック・・・稼げる? もてる? といった事からでしょうか。
BERO: で、もてましたか(笑)。
松川: そりゃぁ、ええ、まぁ・・・(笑)。
BERO: そうですよね(^^)。松川君、最初に手にした楽器は何?
松川: 一等最初はフォークギターでしたね。次はポールマッカートニーや永ちゃんの影響からリッケンバッカーのベース。ホワイトファルコンを買おうとしましたが、高校生でローンがおりず断念しました。最近やっと夢をかなえましたよ。
BERO: ベースを! もしかして、最初はベースをやってたんですか?
松川:ベースはもっぱらコピーの段階で、ステージとかでは1度も弾いた事はないです。 でも、アレンジをやるにあったては役に立ってますね。
BERO: 一番最初にステージを踏んだのは、その頃ですか?
松川:高校の時、アメリカングラフィティーに影響されて、学園祭・自分等の企画で50'sのコピーを演りました。バンド名は「ルージュ」。“ジョニーBグッド”“アットザホップ”“スタンドバイミー”とか演ってました。
BERO: その後、モダンドールズに加入したのですか。
松川:高校のバンド仲間で本格的にやろうと思ってたのは自分だけだったんです。 だからライブハウスや大学の学園祭などを回っては、今後の方向性やメンバー探しをやってました。そうしてるうちに、「MODS」「ROCKERS」「MODERNDOLLS」を知り、ブリティッシュロック系に走り、加入という流れに。パンク・リアルタイムの頃ですね。
BERO: 加入のときの有名なエピソードして、「10回はいたらバンドを組む」と佐谷君が言ったとか(笑)。
松川:(苦)丁度、メンバーが抜けた所だったので、一大決心で持ちかけたんです。 年下の立場としては、根性見せるしかなかったです。信長の草履を秀吉が温めたようなもんですか。
BERO: (笑)。実際、モダンに入ってどうでしたか?
松川:それまでは自分が大将でやってきてましたが、年上と組むのも初めてだったのもあり大変でした。佐谷氏の印象は、語り草になってるように普段は無茶苦茶やってましたが、文学・哲学的で光る物がありましたね。
BERO: モダンに入ってから本格的なバンド活動が始まったと思いますが、その頃使ってたギターは何?
松川:フェンダーUSAのストラトを高校の頃から使ってました。当時、輸入ギターなんて福岡にはなくて、ベスト電器に何本か飾ってあるだけでしたね。
その後すぐ、「キースリチャーズ」「ミックジョーンズ」の影響から“レスポールジュニア”“レスポールスタンダード”(50年代型のレプリカが初めて出たのを即行買いました)になり、当時アンプを誰も持ってない時代でしたが、ジミヘンと同じマーシャルを買いました。
その頃のスタジオやレンタルのアンプは、ほんとひどかった。
BERO: モダンは佐谷君がリーダーシップをとって引っぱってたけど、その佐谷君をいろんな面でカバーしていたのが松川君だったという印象があるんだけど、どうですか?
松川: そ〜ですねぇ(泣)。漠然としたイメージを具体化したり、対外的な根回しなど細かい事までやってましたね。ライブの打ち上げも大変で、訳わかんない奴とかもいたりして、支払いの穴埋めで出演料も毎回使い果たしてましたわ。
BERO: 何年間、モダンで活動したんでしたっけ?
松川: 約6年位。
BERO: モダン時代の思い出というと?
松川: バンド至上主義だったので、何かあると仕事さぼったりして誰かの所に泊り込みで曲練ったり、特訓とかしてましたね。各パートで、叱咤される事もありましたが、そいう時はメンバー全員で試行錯誤しました。

BERO: 練習は厳しかったんですね。でもその成果が、ステージに現れてましたね。
松川: 曲のイメージ、アレンジを練るために、貪欲にジャズでも歌謡曲でもいろんなものを聴いてましたね。ステージングは「デビッドボウイ」「クラッシュ」「ストーンズ」を真面目に研究しました。
BERO: モダンのステージは、計算されたエンターテインメント性と偶発的なステージアクションのぶつかり合いという感じで、迫力ありましたね。そうそう、松川君といえば、PETE TOWNSHENDか松川かって感じのジャンプですよね。
松川: ジャンプに関してはこれといったキメは作りませんでしたが、研究の結果、飛ぶ瞬間、周りの対応が重要と考えました。また、アクセントでは一人の動きではなく、全体で同時に動くことでインパクトは何倍にもなるんじゃないかと。
BERO: なるほど。ファンも、そのジャンプを楽しみにしてましたもんね。
ところで、ぶっちゃけ誰のギターのときが一番やりやすかったですか(笑)?
松川: みんなそれぞれ、やりやすかったですよ。
ただ、今考えると自分自身のスタイルがまだ確立しきれてなかったので、今ならこうするというのはあります。
BERO: 今、自分のアレンジで、1曲だけやりなおすとしたら何?
松川: アレンジという面はないですが、作品としてまとめたいですね。
BERO: いつか、そういう機会があるかもしれませんね。楽しみにしてます。ところで、都久志会館でのコンサートのこと覚えてますよね! アマチュアバンドとして会場を満杯にしたという考えられないような快挙を成し遂げたイベントになりましたね。
松川: 当時、上り調子の時で、ビブレホールで毎月やってたんですが、キャパの300人に入りきれなくなり、客席前方に殺到して救急車を呼ぶ事態にまでなってしまったんです。
それでイベンターをやってたエミ氏に相談した所、都久志会館でやろうという事になりました。
実際、当日ステージに出るまで客は入るのか不安でしたね。色々な方面の人が協力してくれて成功したと思います。

BERO: あのコンサートはモダンや松川君に何らかの影響を残しましたか。
松川: 更に上を目指しましたね。その後の自信になった事は確かだし、東京にもバンドパワーが鳴り響いたと思います。
BERO: 乗りに乗ってた頃のお気に入りのギターは何?
松川: いまだに人からも言われますが、レスポールスタンダードですか。一番多く、写真や映像にも残ってますね。
BERO: あの時期を中心に、メジャーデビューの話がいろいろありましたね。話せる範囲で聞かせてください。
松川: はるばる東京からレコーディングチームで見に来たり、東京の寮に泊り込みでプレゼンやったり、単発の話などありましたが、実際納得出来る条件はありませんでした。
BERO: 結局、モダンではメジャーデビューすることはなかったわけですが、そのへんの話を佐谷君としたりした?
松川: 東京で再び組んだ時に話しましたが、私は悔いはないと言いました。
BERO: 佐谷君は何か言ってましたか?
松川: 佐谷氏の真意を聞く事はなかったですね。
BERO: そうですか。おっと、話は戻りますが、モダンとして上り調子だったのに、1986年、急に脱退の話が飛び込んできたときは驚いたよ! あの当時の心境を覚えてますか?
松川: あの頃は音楽的に隔たりが出来、私からやめると言いました。
BERO: モダンを脱退した事に後悔はなかった?
松川: 与えられた時間の中で成し遂げられなかったというだけの事。当時はあれこれ考える余裕はなかったですね。どうしようもないです。
BERO: 脱退後、モダンのステージを見る機会はあったのかな? 客観的にモダンを見てどう思いましたか?
松川: 音楽的な違いでやめましたから、私がああだこうだ言うものではないですね。
BERO: 了解。いつか機会があったら聞かせてください。
その後1990年代に、モダンとして佐谷君とステージを踏んだのは、どんなきっかけから?
松川: たまたま別のバンドで対バンしてたりしてて、周りも盛り上げてくれたので。
BERO: その時の感想を。
松川: 自分の音楽歴はこれが土台になってると、再認識しました。
BERO: 残念ながら、私はモダンの復活ステージを見ることができなかったんですよ。
でも、いつかきっと、みんなのステージを見ることができると信じていたのに、ああいうことになってしまって・・。若くして佐谷君が亡くなり、ショックを受けたと思いますが、どのようにしてそのことを知りましたか?。
松川: 小峰氏より携帯にメールが来て知りました。
そこまで命をすり減らしてまでROCKしていたのかと呆然となりました。
BERO: 翌年は追悼コンサートで佐谷君の家族やモダンのファンと一緒に佐谷君を偲ぶことができて感動でした。
松川: 東京でも行なったですが、何よりたくさんの人が集まってくれて、みんなの記憶に残ってるんだなとシミジミ思いました。
BERO: あのイベントで使ったギターは何? どうしてそれを選んだの?
松川: ジャガーです。やっぱりモダンドールズの思い出が詰まってますから。
BERO: 今、佐谷君に会ったら一言、何と言う?
松川: そりゃあ 死ぬの早すぎばい と。
BERO: あの後、モダン関連のCDやビデオがいろいろ発売されましたね。ライターの寺本さんも語っているように、インディーズとしては異例のことですよね。いかにモダンドールズが素晴らしいかってことの証ですね。
松川: 比較にはならないと思いますが、ビートルズにしても、たまたまその時期に、そこで出会い、そのメンバーになったという・・。偶発性ではないですかね。
あとはそれを知ってる人の評価で、そう言っていただけて光栄です。
BERO: 松川君にとってモダンって、何?
松川: 財産。
BERO: もう、モダンドールズとしてステージに立つことはないのかな?
松川: 機会があれば。
BERO: 本気にしますよ! 福岡でもライブをやって欲しいんだけど!
松川: やりたいんですけどね。それも機会があれば。
・・去年やったの知ってます? 
BERO: ごめんなさい! 知らなかった(笑)! だからまた、ぜひ、実現して欲しいです! ところで福岡で活躍してた頃を振り返って、「福岡」はどんな街でしたか。
松川: たまたまだったのかも知れないけど、いろいろ手助けをしてくれる方たちに恵まれてました。音楽的バックボーンも福岡でなければ構築されないものを得たと思います。
今帰ると、街もすっかり変わって浦島太郎状態ですが、食い物はやっぱり博多。
BERO: じゃぁ、東京の街はどんな感じですか。
松川: 人が多い分だけ一つ一つの存在は薄れて見えるんじゃないかな。また数の多い分、人々は情報など、メディアなどに頼り切りになってるのかな。
BERO: そんな東京で活躍しているわけですが、モダンを離れてからのバンド暦を教えてください。
松川: HEAT WAVE→JUNK ART→BE BYOND→MODERNDOLLZ→AKAKURO→VELVETZ→WILD-G (サポート含)
BERO: HEAT WAVEのステージに突然登場したらしいですね。
松川: ギターを探してたらしく数回やりましたが、やはり私は私なりの方向でやりたいという事になりました。
BERO: その後、東京に移ったのはいつ頃ですか?
松川: 1989年だったですか。JUNK ARTでバンドごと。
BERO: 東京でも新しいバンドを組んでますが、メンバーとの出会いはどのようにして?
松川: 対バンやライブの打ち上げで。
BERO: 福岡出身で固めたメンバーでやるのと、東京で知り合った人たちとやるのでは、違いがありますか?
松川: う〜ん、最初から仲良かったり、こっちの事を知ってる人とでしたから違和感もないし、自然にやれましたね。活動にあたっては、いろんな場所や人はいますけど自然にベクトルのあう所にみんな集まってくるって感じですか。

BERO: それ、わかります。松川君のバンド暦を見ていると、いい出会いがあったんだなーってね。
ところで、最近、福岡でライブに出向く機会が増えたのですが、良いバンドが結構いるんですよ。そんなバンドの活躍は松川君の耳に届いてますか? 
松川: 去年ライブした時は色々話しましたが、結構年代も近い人達でしたね。
BERO: 福岡で頑張ってるバンドマンたちに一言ください。
松川: 福岡を出て相当時間も経ったので、どうなってるのか逆にこっちから聞いてみたいですね。(笑)
BERO: (笑)。今後の予定を教えてください。
松川: 10月にVELVETZのLIVEがありますが、序々に体制を整えていきたいと思います。
突発的に弾き語りなどもあるかも。

BERO: 楽しみにしてます。最後に一言。
松川: 最近5〜60’Sばかリ見聞いてるので、一体どんなバンドになるんでしょう・・。


【松川泰之---お勧めのアルバム】
アーティスト名: VELVETZ
アルバム名: ANTHOLOGY
メジャーからリリースした物も含めた渾身の15曲です。
yasuyuki matsukawa公式サイト
VELVETZ 公式サイト


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