福岡音楽情報ポータルサイト[Blue Jug/ブルージャグ]
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"2000年代"リスト
2007.07.04
モダンドールズの辛口カレー
Blue Jugの13号
Blue Jugの1983年13号。モダンドールズの特集。何度読み返したことか。暗記してしまうくらい読んだ。そこに登場する「メチャクチャ辛いカレー」。一度食べてみたい。以下、その部分を引用する。
「知り合いの家にスタジオがあったんで...朝9時に起きてすぐにスタジオに入って、毎日10 時間、昼にメチャクチャ辛いカレーを食べる以外は、ぶっ通しで練習ばかりやったね。」
東京ツアーの記事も掲載されてた。熱い熱いモダンドールズがそこにいた。
真夜中のスタジオテイク
ちょうどその頃、スタジオ録音されたモダンの音源がメディアにでまわっていた。オーセンティックな「バレンチノ気取って」などの入ったテープだ。
私はある土曜の夜から日曜の朝にかけて、少し濡れたタイル張りの床、組み上げた鉄のアングル、巨大な水のタンク、水道管、ガス管、バーナーなどのあるひんやりとした部屋で一人過ごしていた。
もう少し仕事が残っている。FMを聞きながら、だらだら仕事をしていた。
すると突然、ラジオの音が、原色のカタマリとなって、私の鼓膜を打ち震わせた。
上記の音源がまとめてオンエアー。
ヤッホー、一人夜中にこんな部屋にいるけど。ゴキゲンなモダンドールズの曲が聞けるなんて。最高。バーナーをボンボン焚いて、水道の蛇口全開だぁ。と一人、Higher and higher。楽しいな。ああ、そういえばこの曲、箱崎祭で聞いたことある。ふんふん、次の曲は、次の曲は。とモダンを満喫しながら、テキパキと徹夜の仕事をかたづける。
でも、女々しいもう一人の私は、本当はテレコがあればエアチェックしたい。と、猛然と心の底で悔しがっていた。
平成になってから、フェイクス武田から、モダンドールズのこのスタジオテイクをダビングしてもらった。感謝。
須崎ライブ
ブラックサバスの曲を使っていたのは、ボーダーラインのCMだったろうか。陽が上った日曜の昼に目覚める。顔を洗ってシャツを着て部屋を出る。バスに乗り天神へ。まだ地下鉄なかった。っていうかちょっと前まで、路面電車に乗っていた記憶もあった。須崎公園でのモダンのライブ。ベストアクトのベストテイクの一つだろう。
1. Instant Love
ものものしい感じのジャングルビート。佐谷のシャウトのコラージュで、ソワソワしてしまうイントロ。ハーモニックスも演奏になってる。
2. Shaggy Dog Story
タイトルの意味をよく理解してなかったが、ひたすら聞いていたこの曲。どこからこんな言葉を捜してくるのかと、とにかく脱帽、脱帽。そんな感じだった。ファンからすると、知らない言葉シャウトする佐谷の姿にますますミステリアスなオーラを感じでいた。
ずっと後の1996年頃だけど、ShaggyのBombastickの入ったCDを買った。モダンの方が10年も早いぞと思った。しかしShaggy とかShagとか、外国人の前ではいわない方がいいとキモに命じている。
3. Casino Music
この曲、モダンのナンバーでは結構、マニア系の曲ではないだろうか。あ、でもないか。でも、このアトノリ〜な感じがイカスよね。平山のギターがサックスのように響きわたる。このタイトルも、「カジノ」と読めずに「けいしん?の?」と、若槻千夏かスザンヌがヘキサゴンで解答する感じになってた。
4. Soda Pop
もはや、スタンダード。全国区。
5. 浮気なJungle Beat
佐谷MCで「健康のために踊りましょう!」
忘れられない名言。佐谷のMCは実に正直だったと思っている。
6. バレンチノ気取って
イントロのハウリングがカッコいい。モダンコーラス隊もいるぞ。
7. Seaside Love
美しい詩、美しいメロディー。
8. Cherryにくびったけ
ぜんぜん違う曲で、似ても似つかないけど、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」を思い出す。
シェリーの海に溺れそうさ 島影も見えない
このような恋愛表現する男子は、当時いたろうか。「島影」という単語も、ふつうの人なら一生使わないと思う。船で遭難した人とか東宝の「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」に出演した俳優しか使わない単語だ。
9. Step In Boogie Night
これは、モダンのナンバーではレアな方だろう。
おふくろ寝静まったころ
おふくろとは母のこと。
10. Shake Your Hip
爆発しそうなオイラのダイナマイト ストーンズ的なエモーション。小林あきら的レトリック。
FM福岡が録音編集するとハンパなく音がいい。コモってない。バンドのメンバー一人一人の音をデジタルにひろっている。これ平山克美のソロね。あ、これは松川泰之がソロ。って聞き分けることができる。あ、これはジョン。これはポールってビートルズのリードボーカルを聞き分ける感じに似ている。リンゴは、音を2〜3音まとめて歌ってる感じがする。ジョージは、シャープでスイート。
モダンの須崎ライブは、フィードバック奏法じゃないけど、ハウリングも演奏になってる。
実際にこのライブは見た。デビュー前のチェッカーズが最初に出て、ラストがモダン。このライブはまんま、FMでオンエアされた。2週に分けて。
この2週間は、寝てたまるか。と思いながらエアチェックした。DJは、なんとヨネさん=米岡誠一。
モダンの須崎ライブのテープは、毎日寝る前に1回聞いていた。もはや生活の一部。それで、テープだが。ノビるんだよね。痛むんだよね。切れるんだよね。
毎日、毎日、須崎ライブを聞いていると。いつか、きっとテープが伸びて。聞けなくなったり。不安、不安、暗黒。と悩むことすらあった。今のうちにダビングしておこうか。でもダビングする装置がないし。そしてカセットテープも、定食の値段と比較すると決して安いものではない。と、とてもビンボーな思索をえんえんとくり返していた。
その不安がなくなったのは2001年。新宿クラブドクターでの追悼ライブのとき。CD4枚とビデオ2本、小金にモノをいわせて購入。でも、そのときは、もっと別の大きな喪失感があった。
今、モダンの須崎ライブは、複数のCDとパソコンHDに入ってる。ピラミッドやスフィンクスと同じようにほぼ不滅です。
robber & lover
ビンボーで買えなかった。しかし、FMでエアチェック。今、この音源は、複数のCDとパソコンHDに入ってる。これも不滅。
当時、クラッシュも
「オレのオヤジは銀行強盗 でも誰にも怪我はさせないさ〜」
と歌っていた。
と歌っていた。
カレーをめぐる冒険
1977年に福岡にやってきて「味のタウン」で「ナイルカレー」食べた。ちょっと感動した。「味のタウン」は、現在、「ソラリアプラザ」の地下。今でもちょいちょい食べる「ナイルカレー」。2007になって2回食べた、博多駅店で。
サッとでてきて、サラリとしたルーがグー。ペロリと食べて、あとを引かず、後味爽やか。この味、高橋幸宏的表現をするなら「ディスポーザブル・ラブ」、佐谷光敏的表現をすれば「インスタント・ラブ」かな。
六本松の「マルキョウ」のならびに、本格的なカレーをたべさせる喫茶店・レストランがあった。そこもよく行ったが、名前失念。
辛口カレーを捜していたら、天神ビルの「サムソン」かなり辛いらしいとの情報が入った。さっそく行って食べた。辛い。辛い。汗が出る。「サムソン」とゲリラライブ。
ライスは自分でよそうんだけど、甘いレーズン入りのライス。カレーとレーズンライス。レーズンの存在理由を考察。なんか味がある。これでなくちゃダメという気がした。
モダンドールズは「タージ」という名の店で辛口カレーを食べていたらしい。そう聞いた。
最近、福岡大橋に「タージ」なるカレーレ店があると情報入手。その後、何度か大橋に立ち寄るも、時間が調整できない、地図を忘れた、電話帳で探すも見つからず。適当に探し、西口と東口間違えて塩原や向野方面を彷徨ったこともある。
やっとたどり着いた大橋の「タージ」。インドまたはインド系の家族が経営する本格的インド料理店だった。インテリアもインド。BGMもシタールが、ビヨ〜ン、ビヨ〜ンでタブラがボヨン、ボヨンで本格的。幻想的でアウトドア派というよりは、インドア派。インドだけにね。
タンドーリとかビンダルーとかモノホンで、カレーライスやライスカレーとは、カテゴリー違うかも。本格的、そして美味しい。そしてメチャクチャ辛い。多分、夜は、大橋の大学生や短大生がコンパしてインドを堪能していると思う。
このあたりで、週に一度は、フェイクス武田に会っていた。20年ほど前だけど。
大橋といえば芸工大だったが、芸工大は合併している。芸工大生が沢山いた「すずめ」という焼鳥店でよく飲んだ。大橋駅が移転前で、今とは別のところにあって、もっとこじんまりしてた。
後日、モダンドールズの食べた辛口カレーは、大橋の「タージ」のものではないらしいとの情報が入る。
モダンドールズの食べたメチャクチャ辛いカレーを求めて、世の果ての旅をつづけている。
(了)
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