福岡音楽情報ポータルサイト[Blue Jug/ブルージャグ]
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> mihimaru GT Rhyme & Refrain ピンキーホップでギュギュギュギュ!(寺本祐司)
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"2000年代"リスト
2007.06.08
mihimaru GT Rhyme & Refrain ピンキーホップでギュギュギュギュ!
ラップの部分はイタリック体で表記するのか。知らなかった。
ベスト盤からmihimaru GTを聞きはじめるなんてちょっと出遅れてるけど、久々に面白いアーティストに遭遇したのでmihimaru GTベスト盤のレビューを書いてみました。
Theme of mihimaLIVE
NWAなんかもこんな感じのテーマをつくっている。多分、ライブのオープニングで演ると思う。このテーマで観客をかるくあおって、アップ。そして全力疾走のライブになるのだろう。
歌詞カードを見てびっくり。普通に歌う場合はゴシック体。ラップの部分はイタリック体で表記するのか。
歌声でない歌声はセンセーション
mihimaru GTの曲を聞いていると、サブリミナルな感じで視床下部を刺激されてしまう。なぜだ、なぜだと思いながら聞いていて、謎が解けた。hirokoのブレス音がしっかり聞こえるからだ。hirokoの歌声は七色。可愛いらしい声、ファンキーな声、コケティッシュな声、アニメキャラのような声。変幻自在に使い分けている。
しっかり聞かせるバラードなど、ヘッドホンでじっくり聴いていると、「ひゅっ」とか「すぅー」とかブレス音がしっかり録音されてる。安定感のあるバラードを聞かせるにはこんなに力いっぱい息を吸い込んで歌わないといけないのか。と感心してしまう。美しい歌声の裏には、力強い腹式呼吸とボイストレーニングがあるのだと感じ入ってしまう。
Love is…
「聞かせてあなたの声で...」
「愛してる。愛してる。」
「信じてる。信じてる。」
とくり返す。ゆるくうねりながらリフレイン。
大きいぞ、強いぞ、怖いぞ、を表現する時は、大きな声で情熱的に表現する方法がある。それと同じことに伝えるのに大きな声を出さない方法もある。
しかし、しっかり伝えたいときは、くり返し伝えるのが確実だし間違いがない。
Swearしないヒップホップ、それはmihimaru GT
米国のヒップホップといえば、電話で文書を送る装置ににたFではじまることばを連呼する。ヤキモチをあらわす二字熟語ににたSではじまることばを文頭にもちいる。とても和訳できない悪いことばの曼荼羅だ。
しかしmihimaru GTの歌詞は、swearしない。逆に春風にのった美しい単語や街で見つけた可愛いいことばのコラージュ。ちょっとイタズラな歌詞も許してしまう。
ユルメのレイデ
「Lady」でも「レディ」でもなく「レイデ」。すごい、なんか「レイデ」の方が本来の発音に忠実な感じがする。
間奏がスライ&ファミリーストーン風に心地よく騒々しくて、グー。
背後にピコピコ・オリエンタルなオブリガート。親しめる。
いつまでも響くこのmelody
「スウィングガールズ」でおなじみのスタンダード「インザムード」のフレーズを活かしたナンバー。オリジナルのメロディーは切なく。胸をうつリフレイン。
「I believe in you」
「いつまでも忘れないmelody」
ホーンの入った熱いナンバー。
気分上々↑↑
「Hey DJ」ではじまるこのナンバー。
大スクラッチ祭り。ラリー・グラハム風チョッパーベースが、ベションベション。
コーネル・デュプリー風のピックが弦にかるく引っかかる感のある乾いたコードストロークが快感。黒いぜ黒いぜ、ソウルトレインTVみたいで楽しい。ハッピー。
hirokoの歌声は軽くスウィングしてシンディ・ローパーみたい。
つのだ☆ひろ&スペースバンドが放ったスマッシュヒット「Mr. DJ」っうのもあったな。35年ほど前だけど。つのだ☆ひろが「おれは黒人」とか言ってた。
その頃は、まだ道徳がなってなくて、ソウルミュージックはなかなか日本のチャートの上位にはならなかった。トム・ジョーンズとかエンゲルベルト・フンパーディンクなど白人が人気だった。つのだ☆ひろはその点、先行ってたと思う。
mihimaru GTはハイブリッドポップス
「mihimaru GT結構いいよ」
という話を聞いていたが、ぜんぜん気にとめなかった。それで、ある日テレビを見ていたら、mihimaru GT登場。ドカンと「パンキッシュ☆」を演奏した。
ノリノリでドライブ感のあるビートポップ。ショートパンツをはいて、すっきり長い足。ボーカルのhirokoはグラビアアイドルのように愛くるしい。それでいてハリのあるシャウト。パーフェクト。できあがっている。
「これ、売れるわ」
と思いながら聴いていた。が、遅い。もう売れている。
やおらmiyakeのラップが入ってくる。
「ヒップホップもあるの」
しっかりした歌唱力のガールポップ+テクノロジーを駆使したヒップホップ。それが=mihimaru GTの公式だ。
パンキッシュ☆
タイトルどおりパンクなディストーションギターが聞ける。セックスピストルのようなゴキゲンなギター。「アナーキー フォー ザUK」や「ゴッド セイブ ザ クイーン」のよう。ナタでぶった切るようなカッティング。それに、ヒップホップなトッピング。この曲も2度おいしい。
「ヨセてアゲて オッケー!!」
「『ギュッ』と抱きしめて! ギュギュギュギュ」
コンパクトなフレーズに魅力がギッシリつまっていて、実にすばらしい。
この曲にもラップが入ってて、セックスピストルズと50 Centがコラボした感じ。
「着メロ」など携帯用語も入ってて、まさに今様ナンバー。
恋する気持ち
この曲もリフレイン攻撃。
「あなたの事ばかりを」
「あなたの事を思うと」
魔法の呪文のようにくり返し、くり返し。分かっていてもmihimaru GTマジックにかかってしまう。森高千里がこの曲をカバーすると「渡良瀬川」風になるかも。
この曲を、カーステレオで聞きながら
「ずっと...ずっと...いつまでも」
運転して、遠くまで行くと
「きっと...きっと...」
幸せになれると
「そっと...そっと...」
願っている。
YES
結婚式の曲は沢山あるが、一番よく使われるのはワーグナーの「結婚行進曲」だ。ワーグナーの作品では「地獄の黙示録」のヘリコプターのシーンや亀有両津の爆竜鬼虎大佐のテーマとして使われた「ワルキューレの騎行」が有名だが、使用される頻度は「結婚行進曲」の方が圧倒的に多い。
この曲でもワーグナーの「結婚行進曲」が美しく使用されている。
「言葉にはできなくて」
「言葉じゃ届かなくて」
シンプルにくり返し、くり返し伝えることが大切だ。
この曲を結婚式の入場曲にする若いカップルが絶対いると思う。
さよならのうた
70年代の日本人は、泣きのフレーズ大好き。泣きのギター、ムーディーなテナーサックス。しかし21世紀の日本人はサクラソング大好き。アニメのサクラも、ゴルフのさくらも大好き。
この曲もサクラソング。
「桜舞う」「桜舞う」「桜舞う」
「桜舞う」「桜舞う」「桜舞う」
「桜舞う」「桜舞う」「桜舞う」
リフレインで、まるでサクラの花びらが舞っているよう。
サクラソングのスマッシュヒット多いね、最近。
H.P.S.J. -mihimaru Ball MIX-
「いらしゃいませ〜」ではじまる曲。ライブハウスで演ると盛り上がりそう。ベース音のきいたグラハム・セントラルステーションな大騒ぎが楽しい。しかもスクラッチの嵐、rhymeの洪水。アルバム中もっともヒップホップな楽曲だ。この曲、カラオケで歌いこなせる人がいたら尊敬する。このラップ天才的。国語の勉強でもう少し音読の特訓をしとけばよかったとも思うが、ラッパーには天性のものがあると思う。
ツヨクツヨク
この曲はタイトルがリフレイン。スクラッチとビート。それとディトーションギターが楽しめる。 80年代後半から90年代前半にかけてガールズロックの応援ソングが沢山生まれた。この曲も応援ソングだが、ヒップホップな味がきいてて21世紀な感じに仕上がっている。
マジカルスピーカー
ボサノバとヒップホップの出会い。ラテンのリズムはそれだけで一役ある。イントロがはじまったとたんにシンパシーを感じてしまう。ボサノバとスクラッチのカクテル。Rhymeもキイてます。カルロス・サンタナとビヨンセの逆ランデブーでこんな感じになるだろうか。
かけがえのない詩
「そばにいて そばにいて そばにいて」
「信じて 信じて 信じて」
「泣かないで 泣かないで 泣かないで」
と繰り返しの歌詞。胸がレモンづけになるくらいキュ〜ンとする。
悲しいけど、切ないけど、とても辛いけど心が浄化された気がする。ハートのカタルシス。とてもいい感じで青春を疑似体験できる。いいなぁ。とてもよくできたよい曲だ。
この曲は、劇場版のドラえもん映画のテーマソング。ドラえもん映画のプロモーション番組でmihimaru GTがでているのを見たが、当時はあまり気にしてなかったので、注意して見ていない。どんな感じだったか思い出せないのがくやしい。
らしくない違和感がグッド
プロは怖ろしい。可愛くて歌の上手い女子と重低音のビート。ダウンタウンに飛び交う若い女子のフレーズにスクラッチが「チュクチュ」とか「ウワカチョ」とか絶妙にかぶさる。若い女子とヘビーなヒップホップの違和感がよい。
こりゃ、ルックス普通、テクニック普通、楽器と機材も普通のバンドではとうてい太刀打ちできないと思った。
一時は、Blue Jug組にワラジを脱いでいたCapt.H.R.氏は、大人の観点からいち早くそのことに気づき、福岡の女子バンド、ギャルズバンドを育成していたのを思い出す。
願〜negai〜
ハワード・ジョーンズとかデュランデュランの頃のエレクトリックなポップを思い出すが、ラップが入ってるのでとても新しい感じがする。声をはって腹式呼吸で歌い上げた堂々たる曲。ライブのラストなんかで盛り上がりそう。
帰ろう歌-TAKE7-
ラベルの「ボレロ」をうまく使った曲。ワウワウギターも入ってます。
約束
2003年の曲で。一番古いナンバー。スタート、原点がすべてという感じか。でもぜんぜん古くない。この時点ですでに全力投球。出すもの出し切っている。が、そこから2007年の現在まで才能は光を放ちつづけ、mihimaru GTアートの泉はこんこんと湧き出でている。
おわりに
2 Pac とか50 Centももってる。名曲も多いが、なかなか日常頻繁に聞くにはいたっていない。mihimaru GTでヒップホップの修行をして、少しづつ勉強して行きたい。しかしこのレベルの楽曲をうまいこと仕上げるには、才能、滑舌、機材、ブレイン、資本...様々なファクターがかかわってくると思う。
(了)
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