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コラム


"2000年代"リスト


2006.08.05
星と月と太陽、そして、花と愛と夢

星と月と太陽、そして、花と愛と夢
70年代後期に勃発しためんたいビートムーブメントが80年代にかけて全国を震撼させた。それに続いて、ポストめんたいといわれる数多くのバンドが登場した。ポストめんたいといえるメジャー組には、キッズ、アンジー、アップビート、ヒートウェイヴ、ソリッドボンドなどが存在する。いまだ昇華しきれず、膨大なエネルギーを放熱し続けている最大のアマルガムが佐谷光敏でありモダンドールズである。
モダンドールズ佐谷光敏のロックレジェンドは、いまだに終わらない
moderndollz  モダンドールズは、佐谷光敏(Vo)を中心にして、1978年から1991年まで、主に福岡を拠点に活動したロックバンドである。現在メジャーで活躍するバンドから、福岡で活動するバンドまで、影響をうけたバンドは数多い。80年代全盛期には、地元福岡のファンはライブハウスのキャパではおさまりきれなくなり、ほぼ1000人入るホールで定期的にコンサートを行っていたほどである。脅威のカリスマ性と常識破りの動員力をもつバンドだった。

モダンドールズはゴールドで、佐谷光敏はダイアモンドだ
 モダンドールズは安売りでメジャーデビューすることなく音楽活動をつづけた。バンドのオーラとすぐれた楽曲のインパクトは圧倒的だった。
 21世紀までのロック、文学、映画、演劇、政治、経済、歴史、恋愛、酒、ギャンブル、セックスなど、世のあらゆる情報とゴシップが佐谷の詩世界のエレメントである。そのマルチでデカダンな空想空間をトリミングし、佐谷独特の感性でコラージュやカレイドスコープを創出している。その詩にポップな曲をつけ、ファッションにシンクロしたアレンジで世に出したのがモダンドールズの作品である。文学的な詩と映像的なディテイル、短編小説のようなストーリー展開と官能的な曲作りで、ファンのハートの敏感な部分を鷲掴みにした。
 一方、佐谷光敏個人に関しては、酒と喧嘩がやたらに強く、女性にかなりもてたとの噂が、ウラのあるなしにかかわらず口コミ情報のように広がっていた。また、ルックスとスタイルが抜群によく、まさにビジュアルロックに先駆けたビジュアル的なロッカーだった。
 残念なことに、21世紀をむかえた2001年8月5日に佐谷は帰らぬ人となった。その年11月、新宿クラブドクターで佐谷光敏追悼ライブ。彼を愛してやまないロッカーとファンが集い、クラブドクターは超満員となった。アップビートの広石武彦、プライベーツ、赤と黒などが参加。九州からも多くのバンドとファンが会場につめかけた。
 その会場で、モダンのCD2枚と同内容のMD2枚、さらにビデオ2本が販売された。CD音源の楽曲は随所にきらめきを見せ、今もなおその輝きを失っていない。最新のデジタル技術を駆使してモダンの楽曲をカバーするアーティストがそろそろ現れるのではと思っている。ビデオの映像は、新宿ロフトでのライブ、TV出演の時のスタジオライブ、プロモーションビデオなど、モダンファンやモダンマニア垂涎の作品集となっている。
moderndollz  明けて2002年1月、福岡CBGB(現CB)で2度目の佐谷光敏追悼ライブ。プロアマを問わず全国からロッカーが駆けつけた。
 CBでは、モダンの未発表作品を含むCDが、来場者に1枚ずつ無料配布された。同時に新たなCDが3枚発売された。あわせてアナログLP「Do imagination」が再発された。
 さらに、その年には、UKプロジェクトより、モダンのベスト盤とトリビュート盤CDがそれぞれ1枚ずつリリースされている。
 佐谷の死後1年間に計8枚のCDと2本のビデオがリリースされたことになる。インディーズとしては異例のことだ。彼の才能がいかにインスパイアされて、これらの作品が溢れ出したか、想像すらつかない。 

ブレイクジェネレーション2005
 2005年1月29日(土)福岡のライブハウスCBに佐谷光敏を愛する5バンドが再集結し「ブレイクジェネレーション2005」を開催した。いや、ライブハウスCBに、客を含めモダンドールズファミリーが集結したと言ってもよいだろう。
 ライブのタイトル「ブレイクジェネレーション2005」は、モダンの楽曲名からとったものである。モダンドールズのギタリストだった松川泰之によると、生前、佐谷は、次のように言っていたらしい。

     「60年代は、マイジェネレーション、70年代は、ブランクジェネレーション、そして俺達80年代は、行き場のないブイレクジェネレーション」

      ブレイクジェネレーション2005出演バンド

    ベルベッツ VELVETZ(Tokyo)
    ex MODERN DOLLZ 松川泰之在籍。1999年 徳間ジャパンよりシングルをリリース。 ギターロック色のつよい曲が多い。ビジュアル的にもかなり強力。

    パイレーツ HKT-PIRATES(Fukuoka)
    ex MODERN DOLLZ 小峰勇治。ex THE MODS・THE ACCIDENTS 後藤昌彦。 ex TH eROCKERS・THE ACCIDENTS 廣橋昭幸。 小峰は後期モダンの立体的な音のキーパーソンだ。

    ロキシースパイダー ROXY SPIDER (Tokyo)
    元JUNK ART(ex MODERN DOLLZ 松川泰之在籍)の福島宗樹率いるバンド。 エロティックに速い曲が面白い。バラード曲フラワーにはOgawaバージョンと松川バージョンがある。

    ワイルドウイークエンド THE WILDWEEKEND (Fukuoka)
    爽快なロックンロールバンド。ロックファンだけではなく、多分、聞き手は数多。 初めて聴いた曲でも、ツーコーラス目からは、一緒に歌いたくなる。ポップで美しい。

    ソリッドボンド SOLID BOND (Tokyo)  
    1990 年イカ天キングを経て、91年CBSソニーよりプロデビュー。 ハリのある波多江のボーカルが冴える。ブライアン・セッツァーに似た部分もある。 曲の合間に、オダギリジョー風にニコッと笑い、それが母性本能を直撃していると推測している。

    ゲスト
    山部善次郎 (Fukuoka)、田中宏行(ex MODERN DOLLZ)。

 会場では、ベルベッツとロキシースパイダーのDVDが無料で配布された。「ブレイクジェネレーション2005」で、特筆すべきは、博多の至宝であるロックンロールドクター山部善次郎がステージに駆けつけたことだ。ロッカーズもカバーしている山部ナンバー「キャディラック」を披露した。彼はモダンのメンバーではないが、モダンと同じ時代を歩んだ福岡ロック界の救世主的存在である。その日、山部はケツカッチンで1曲歌った後、すぐに会場を離れた。多忙なスケジュールの合間をぬって参加するほど男気がある。モダン時代、田中の声を聞いたことはなかったが、一連のイベントでは田中がMCを担当することもあった。

ギタリスト列伝
 モダンドールズに在籍したメンバーの数はかなりのものである。旧約聖書にモーゼ、カインとアベル、サムソンとデリラ、ダビデ...数多くの登場人物がいるように、元モダンドールズのメンバーも数多い。正確に列挙するのはむずかしい。それを把握するには、福岡ロックヒストリーの出エジプト記を編纂しなければならない。
 個性あふれるモダンギタリストだけでも、松川泰之、小峰勇治、平山克美、杉山オサム、苣木寛之、小林潤一。それぞれのギタリストが、それぞれの時代のモダンの楽曲を特異的かつ独創的に表現している。同じ曲でも、ギタリストごとのソロのバージョンがあり、それがファンのひそかな楽しみだったりする。

Wish you were here, but I think still you are here. あなたがここにいて欲しい
 シーナ&ザ・ロケッツの福岡凱旋ライブ3デイズのサポートが、モッズ、ロッカーズ、モダンドールズだった。福岡のライブハウスの老舗徒楽夢(現在 Drum)開店時のハコバンドが、モッズ、ロッカーズ、モダンドールズだった。これらの事実がモダンの実力と実績を証明している。
 モダンドールズは、ポストめんたいロックの旗手であった。モッズのメンバーが在籍していたことも、ボーイやエコーズと同じステージに立ったことも、かつてオープニングがチェッカーズで、トリがモダンドールズだったことも、モダンのメンバーにとっては、ささいなことだが、ファンにとっては忘れられない事実である。

Aftermath モダンドールズ余波
 モダンドールズは、2003年に公開された陣内孝則監督作の伝記的映画「ロッカーズ」にライバルバンド、リップオフの設定で登場する。映画の中で、佐谷光敏がモデルといわれる桜井役の玉山鉄二がモダンドールズの作品「ソーダポップ」をアンニュイに歌っている。
 佐谷が亡くなったあとに数々のイベントが開催された。その折、松川泰之のキャプテンシーとリーダーシップを大いに感じている。実は親分肌であることを付記しておく。

New age 新しい時代に
佐谷光敏が歌詞に使用した酒で乾杯し、冥福をお祈りします。

「ヴァイオレットフィズ」
「ウィスキー」
「ヴィンテージワイン」
「ウォッカ」
「5杯目のグラス・・・ワイン」
「シェリー」
「ジン」
「シンガポールスリング」
「ジントニック」
「テキーラ」
「ドライビングカクテル」
「バーボン」
「ビール」
「ブラックロシアン」
「ホワイトワイン」
「(ドライ)マティーニ」
「ワイン」

口直しに、ソフトドリンク
「ソーダポップ」
「ガラナ」

味のあるフレーズを
「酒のせいにしたよ」
「いつも俺たちが飲みあかしたあのライブハウス」
「安いタバコと酒の香りが」



May his soul and rock rest in peace.



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